ARコート(反射防止膜)は、眼鏡レンズなどで古くから用いられている技術です。光学レンズや、液晶ディスプレイなどのガラス板の表面では、一部の光りが反射する現象が起こります。そのため透過光量が低下したり、繰り返し反射による偽りの像が見えてしまう“ゴースト”と呼ばれる問題が発生します。この様な問題を無くすためにARコートが施されます。伊藤光学では1973年にガラス眼鏡レンズにおいてマルチコート(多層反射防止膜)技術を開発しました。現在の光学ハクマク製造部では、その基礎技術を更に改良・発展させ、撮影機器・影像機器・センサー部品・ディスプレイなど、様々な製品へ加工を行っております。ガラス/プラスチックを問わず、どちらでも蒸着は可能で、ARコートと合わせて撥水や撥油(防汚)コート、帯電防止機能も付加することができます。